1. しぜん
  2. しぜんのたより
  3. 3月
  4. キブシ

しぜんのたより

3月キブシ(2011年3月3日掲載)

(はる)は地面(じめん)からやってきます。太陽(たいよう)の光(ひかり)に温(あたた)められた地表付近(ちひょうふきん)の温度(おんど)は気温(きおん)よりも高(たか)いので、地面に咲(さ)く草花(くさばな)のほうが早(はや)く春を感(かん)じるのでしょう。おち葉(ば)の間(あいだ)から顔(かお)を出(だ)しはじめたばかりの草花を見(み)つけたときはとてもうれしいものです。

地面の草花にくらべて頭上(ずじょう)に見える木々(きぎ)の芽吹(めぶ)きは遅(おそ)く、3月中旬(ちゅうじゅん)ごろにまずキブシの花が咲きはじめます。そしてこの時期(じき)から地面ばかりに注意(ちゅうい)を払(はら)っているわけにもいかなくなります。木々の上にも春がやってくるからです。園内(えんない)を散策(さんさく)していてキブシの花を見つけた方(かた)から「あれはなんという花ですか」と質問(しつもん)をいただくことがあります。春の訪(おとず)れをいち早く見つけたことがうれしく感じられるようです。

キブシは3、4メートルの落葉低木(らくようていぼく)で外周道路(がいしゅうどうろ)沿(ぞ)いなどに多(おお)く見られます。花の時期は比較的(ひかくてき)(なが)く、サクラが見ごろを迎(むか)える4月上旬(じょうじゅん)ごろまで楽(たの)しむことができます。染料(せんりょう)に使われる五倍子【ふし・ヌルデの葉(は)にアブラムシが寄生(きせい)してできる虫(むし)コブ】の代用品(だいようひん)としてこの木の果実(かじつ)が使(つか)われたことから、木五倍子(キブシ)と名前(なまえ)がつけられたとされています。

目的で探す

目的でさがす

閉じる