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しぜんのたより

9月ヒガンバナ(2012年8月26日掲載)

ヒガンバナ。真(ま)ん中(なか)はヒガンバナの葉(は)。

(あつ)さも和(やわ)らぐお彼岸(ひがん)の頃(ころ)、児童(じどう)センター周辺(しゅうへん)ではヒガンバナが咲(さ)きだします=写真①。中国原産(ちゅうごくげんさん)の多年草(たねんそう)で全国(ぜんこく)に分布(ぶんぷ)しています。有毒(ゆうどく)な植物(しょくぶつ)で、ネズミ、モグラよけのために田(た)んぼのあぜ道(みち)に植(う)えられるなど、昔(むかし)から日本人(にほんじん)の生活(せいかつ)と深(ふか)く関(かか)わってきました。
別名(べつめい)を曼朱沙華(まんじゅしゃげ)とも呼(よ)びますが、本来(ほんらい)これは仏教用語(ぶっきょうようご)で天上(てんじょう)に咲く花(はな)の名前(なまえ)です。この名称(めいしょう)に負(ま)けず、実(じつ)に不思議(ふしぎ)な生態(せいたい)の植物(しょくぶつ)なのです。
花が咲いている時(とき)に葉(は)はなく、花が咲き終(お)わった頃に葉が出(で)てきます=写真②。冬(ふゆ)の寒(さむ)い時期(じき)も青々(あおあお)としげり、光合成(こうごうせい)しながら栄養(えいよう)を鱗茎(りんけい)(球根)(きゅうこん)にたくわえ、新(あたら)しい鱗茎を作(つく)り、仲間(なかま)を増(ふ)やします。植物が芽吹(めぶ)く春(はる)になると、逆(ぎゃく)に葉は枯(か)れてしまい、地面(じめん)に何(なに)も残(のこ)らない状態(じょうたい)のまま土中(どちゅう)で眠(ねむ)り続(つづ)けます。そしてお彼岸の頃、あの毒々(どくどく)しいばかりの鮮(あざ)やかな花を噴(ふ)き出(だ)します。
さらに不思議なのは、日本のヒガンバナはごくまれにしか種子(しゅし)をつけません。種子がないのに毎年(まいとし)花を咲かせ、春から夏(なつ)は眠(ねむ)っている、変(か)わった生活(せいかつ)リズムの植物です。
園内(えんない)では白(しろ)い花のシロバナヒガンバナも咲きます=写真③。これは中国(ちゅうごく)のシナヒガンバナ(赤色)(あかいろ)とショウキズイセン(黄色)(きいろ)の雑種(ざっしゅ)と言(い)われています。

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