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しぜんのたより

4月オオデマリ(2013年3月31日掲載)

左が咲き始めの頃、右が4月下旬~5月上旬頃

(はな)というと、おしべとめしべがあって、虫(むし)や鳥(とり)や風(かぜ)のおかげで受粉(じゅふん)して種(たね)を付(つ)け、子孫(しそん)を増(ふ)やすためにあると思(おも)っている人(ひと)が多(おお)いでしょう。でも、種を付けない形(かたち)ばかりの装飾花(そうしょくか)と呼(よ)ばれる花があります。
児童(じどう)センター奥(おく)の椿(つばき)の森(もり)の入口(いりぐち)では、4月(がつ)の中頃(なかごろ)から、オオデマリが花を付けます。小(ちい)さな花が集(あつ)まって丸(まる)い手(て)まりのように膨(ふく)らむのでテマリバナとも呼ばれます。
(さ)き初(はじ)めは黄緑色(きみどりいろ)であまり目立(めだ)ちませんが、4月下旬(下旬)から5月上旬(じょうじゅん)頃に真(ま)っ白(しろ)へと変色(へんしょく)し、大変(たいへん)(うつく)しい花のかたまりとなります。
この花、よく見(み)ると、おしべやめしべがほとんど付いていません。それらは退化(たいか)してしまい、花びらが発達(はったつ)して変形(へんけい)し、花の存在(そんざい)を主張(しゅちょう)するだけの装飾花なのです。受粉しないから、種もできず、子孫も増やせません。
オオデマリはもともと、日本(にほん)に自生(じせい)するケナシヤブデマリという植物(しょくぶつ)の園芸品種(えんげいひんしゅ)とされています。自分(じぶん)では繁殖できないけれど、花があまりにきれいなので、人間の手で挿(さ)し木(き)などで脈々(みゃくみゃく)と子孫がつながっている人為的(じんいてき)な園芸種なのです。
このように数百年(すうひゃくねん)も人間(にんげん)がわざわざ手をかけている花だけあって、この季節(きせつ)になると、毎年(まいとし)美しい花となって来園客(らいえんきゃく)を迎(むか)えてくれます。

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