チョウの仲間なかま３

セセリチョウ科か

イチモンジセセリ

【6～10月がつ　草地くさち】　★☆☆

　三角形さんかくけいのシルエットが特徴的とくちょうてきな小型こがたのチョウで、夏なつから秋あきにかけて多おおく見みられます。他ほかにも何種類なんしゅるいかセセリチョウの仲間なかまが見みられますが、どれもよく似にているので見分みわけるのが難むずかしいです。

チャバネセセリ

【6～10月がつ　草地くさち】　★☆☆

　イチモンジセセリとよく似にていますが、イチモンジセセリの翅はねの白しろい模様もようは角かくばっていて直線的ちょくせんてきに並ならぶのに対たいし、チャバネセセリは丸まるく並ならびます。

ダイミョウセセリ

【6～10月がつ　草地くさち・林縁りんえん】　★☆☆

　セセリチョウの仲間なかまとしては大おおきく、翅はねを完全かんぜんに横よこに開ひらいてとまります。

ガの仲間なかま

　チョウの仲間なかま（チョウ目もく）には一般いっぱんに「ガ」と呼よばれる昆虫こんちゅうも含ふくまれます。数かずとしてはガの種類しゅるいの方ほうがはるかに多おおく、「チョウ」と呼よばれる昆虫こんちゅうはチョウ目もく全体ぜんたいの一部いちぶに過すぎません。ただ、ガの場合ばあいあまりなじみのないものが多おおいので、ここでは特徴的とくちょうてきなものだけを紹介しょうかいします。

クワコ

【5～10月がつ　林縁りんえん（クワの木き）】　★★☆

　カイコの原種げんしゅとされ、中国ちゅうごく大陸たいりくでクワコが人間にんげんに飼かわれるようになって家畜化かちくかし、カイコになったと考かんがえられています。5月がつにクワの葉はを探さがしてみると、意外いがいとよくクワコの幼虫ようちゅうを見みつけることができます。写真しゃしんはクワコの幼虫ようちゅう（上うえ）、葉はの間あいだに作つくられた繭まゆ（左下ひだりした）、成虫せいちゅう（右下みぎした）。

カノコガ

【6～9月がつ　草地くさち・林縁りんえん】　★☆☆

　名前なまえは翅はねの模様もようが鹿しかの子この斑点はんてん模様もように似にているところからきています。夏なつに園内えんないでごく普通ふつうに見みられます。

アゲハモドキ

【6～8月がつ　雑木林ぞうきばやし】　★★★

　ジャコウアゲハそっくりに擬態ぎたいしたガで、大おおきさはジャコウアゲハよりも小型こがたです。毒どくのあるジャコウアゲハに似にることで、天敵てんてきから身みを守まもっていると考かんがえられています。

オオスカシバ

【6～9月がつ　林縁りんえん】　★★★

　ハチに似にたスズメガの仲間なかまで、高速こうそくではばたきながら空中くうちゅうで静止せいししてストローのような口くちを伸のばし、花はなの蜜みつを吸すいます。多おおくのスズメガの仲間なかまは夜よるに活動かつどうしますが、オオスカシバは昼間ひるまに活動かつどうします。都市公園としこうえんなどでも見みられます。園内えんないではネムノキの花はなを訪おとずれていることがありますが、やや見みつけづらいです。

セミヤドリガ

【7～9月がつ　雑木林ぞうきばやし】　★★★

　セミのヒグラシを捕つかまえた時に、体からだに白しろいものがついていることがあります。セミの体液たいえきを吸すいながら成長せいちょうするセミヤドリガの幼虫ようちゅうで、とても変かわった生態せいたいをしています。写真しゃしんはヒグラシに寄生きせいしているセミヤドリガの幼虫ようちゅう（左ひだり）、成長せいちょうしてセミから離はなれ草くさに作つくった繭まゆ（右上みぎうえ）、成虫せいちゅう（右下みぎした）。

クロスジフユエダシャク

【12月がつ　雑木林ぞうきばやし】　★☆☆

　12月がつの晴はれた日ひ、すっかり葉はが落おちて明あかるくなった雑木林ぞうきばやしの中なかをひらひらと舞まうクロスジフユエダシャクのオス（写真左しゃしんひだり）をよく見みかけます。不思議ふしぎなことに、他ほかの昆虫こんちゅうがあまり活躍かつやくしない冬ふゆに現あらわれます。よく見みられるオスと違ちがい、メスは翅はねが無なく飛とばず、なかなか見みつけられません。

見みつける難むずかしさ：
★☆☆（見みつけやすい）
★★☆（少すこし見みつけにくい）
★★★（見みつけられたらラッキー！）