1. しぜん
  2. しぜんのたより
  3. 6月
  4. コフキゾウムシ

しぜんのたより

6月コフキゾウムシ(2009年5月30日掲載)

つり橋(ばし)の下(した)の道(みち)にはミヤギノハギが植(う)えられていて、夏(なつ)から秋(あき)にかけて花(はな)を楽(たの)しむことができます。その葉(は)をよくみると、不思議(ふしぎ)な、芸術的(げいじゅつてき)ともいえるかたちに切(き)りとられていることに気(き)づきます。

これはコフキゾウムシという小(ちい)さな虫(むし)が葉をたべたあとで、ミヤギノハギのほか、クズやヌスビトハギなど、マメ科(か)の植物(しょくぶつ)の葉の縁(ふち)をぎざぎざにたべていきます。ゾウムシなどの仲間(なかま)の多(おお)くは「死(し)んだふり」を特技(とくぎ)としていますが、この虫もつかまえようと手(て)を近(ちか)づけたりすると、ポロリと葉の上(うえ)から地面(じめん)におっこちて、ものの見事(みごと)に草陰(くさかげ)に消(き)えてしまいます。

昆虫(こんちゅう)が葉をたべたあとなどを食痕(しょくこん)といいます。生(い)き物(もの)の種類(しゅるい)によって食痕に特徴(とくちょう)がある場合(ばあい)は、それによってその生き物がいることがわかります。いろいろな生き物の食痕を覚(おぼ)えておくと、そこにどのような生き物がいるか知(し)る手がかりになります。コフキゾウムシの食痕は特徴的なので、小さい虫でしかもすぐに草陰に隠(かく)れてしまいますが、そこにいることがよくわかるのです。

目的で探す

目的でさがす

閉じる