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しぜんのたより

8月セミヤドリガ(2011年8月4日掲載)

  • (左)ヒグラシについたセミヤドリガの幼虫 (右上)まゆ (右下)成虫

こどもたちが虫とりあみを片手(ある)に歩(ある)く姿(すがた)を園内(えんない)のあちこちで見(み)かけます。こどもたちと一緒(いっしょ)に虫とりをしていると、セミについている白(しろ)い奇妙(きみょう)なものを見(み)つけて「これなんですか?」と聞(き)かれることがたびたびあります。

セミヤドリガはセミにとりつき、セミの体液(たいえき)を吸(す)って成長(せいちょう)するとても変(か)わったガの仲間(なかま)で、ヒグラシというセミに寄生(きせい)します。幼虫(ようちゅう)はセミが木にとまっている間(あいだ)にとりつき、体液を吸ってどんどん大きくなります。セミの成虫(せいちゅう)の寿命(じゅみょう)は2~3週間(しゅうかん)ですから、セミヤドリガもその短(みじか)い間に急(いそ)いで成長(せいちょう)しなければなりません。幼虫は成長すると白い綿(わた)のようなものでおおわれるようになり、それをこどもたちが見つけてびっくりするわけです。

 成長したセミヤドリガの幼虫は糸(いと)をたらして下(した)におりていき、草(くさ)の葉(は)などについて、白い綿毛(わたげ)でおおわれた繭(まゆ)をつくります。成虫はメスがほとんどで、交尾(こうび)をしなくても卵(たまご)を産(う)みます。卵は木の幹(みき)などに産みつけられ、翌年(よくねん)の夏(なつ)に再(ふたた)びセミが来(く)るのを待(ま)ちます。どうしてこんなに変わった生活(せいかつ)をするようになったのか、本当(ほんとう)に不思議(ふしぎ)です。

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