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しぜんのたより

8月クズ(2012年7月31日掲載)

猛暑(もうしょ)の8月(がつ)、園内(えんない)のいたるところでクズを見(み)かけます。
クズはマメ科(か)のつる性(せい)の多年草(たねんそう)で、太(ふと)い茎(くき)から大(おお)きな葉(は)っぱを3枚(まい)ずつ出(だ)しながら地面(じめん)をはい、何(なに)かに巻(ま)き付(つ)いて伸(の)びています。やせた土地(とち)でも成長(せいちょう)が早(はや)く、繁殖力(はんしょくりょく)が強(つよ)く、地上(ちじょう)をはう茎からさらに根(ね)を出し、株(かぶ)を広(ひろ)げます。放(ほう)っておくと木(き)をおおいつくしてしまうほど成長します。
(むかし)は、大きな葉を動物(どうぶつ)の飼料(しりょう)に使(つか)い、丈夫(じょうぶ)な茎でカゴを編(あ)み、植物繊維(しょくぶつせんい)から布(ぬの)を作(つく)りました。栄養(えいよう)のたくわえられた根は漢方薬(かんぽうやく)の葛根(かっこん)となり、くず餅(もち)の原料(げんりょう)となるくず粉(こ)としても利用(りよう)されています。
しかし、時代(じだい)とともにだんだんと利用されることも少(すく)なくなり、ほかの植物を枯(か)らしてしまうほど成長するので、雑草(ざっそう)として嫌(きら)われるようになりました。
人間(にんげん)が重宝(ちょうほう)がって利用するかどうかなんて、植物にとっては関係(かんけい)ありません。夏(なつ)が終(お)わりに近(ちか)づくと、クズは昔と同様(どうよう)に、赤紫色(あかむらさきいろ)の綺麗(きれい)な花(はな)を咲(さ)かせます。

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